「原点」と「頂点」

私と息子のテニスレッスン日記が中心です。あと、子育ての事、キャンプの事、そして車(メガーヌR.S. CUP-S、ミニ ジョン・クーパー1000)の事も時々。

錦織君vsジョコビッチ、凄かった!!!(2014 ATPツアーファイナル)

いや〜、負けてしまいましたが、互いに精神が破壊されそうな壮絶な試合でしたね。

 

ベスト4おめでとうございます! & 素晴らしく、おそろしくクオリティーの高い試合でした!!!

 

今まで沢山の凄い試合を観てきましたが、今日の試合はその中でも特別な試合でした。

 

ゾーンvsゾーン

松岡さんが錦織君の試合解説しているのを初めて聞きましたが、感じ方はちょっと違いました。(※素人が失礼なこと言って申し訳ないですが、感じた事は事実なので書いてみます。)

 

松岡さん曰く、「1セットはゾーンから最も遠い所にある。」と仰っていましたが、個人的には「錦織君、絶好調スタート!いきなりゾーンだ!」と感じました。

 

ポイントは取れませんでしたが、反応やラリーの質は異常に高く、ジョコビッチがあそこまで究極のゾーン状態でなければ、錦織君が先にブレイクしていても全くおかしく無い位のプレイをしていました。

 

結果的にはポイント、スコアは一方的にジョコビッチとなりましたが、1ポイント1ポイントは全部ギリギリのせめぎ合いで決着しており、どっちに転んでもおかしくなかった。

 

『 ジョコビッチ:Kei = 51:49 』 

 

それ位の接戦でしたが、母数のパフォーマンスがあまりに巨大であるため、その僅かな差が6-1という圧倒的な差になったのだと思います。

 

攻めているジョコビッチも、「数%でもパフォーマンスが落ちたらKeiにやられる。」と間違いなく感じていた事でしょう。

 

それが2ndSetの結果になって表れたのだと思います。

 

1球目の戦い

1stSetもそうでしたが、サーブしかり、リターンしかり、リスクを冒してでも1球目でどれだけ主導権を握れるかの勝負でしたね。

 

だからこそ、あれだけのDF数になった訳であり、DFじゃなく安全な2ndを打っていたとしもおそらく100%近くポイントを落としていたことでしょう。(※良い2ndサーブでも20%を切るポイント獲得率という結果より仮説。)

 

あのDFは必然であり、実力上ベストの戦略の結果であって、避けられたものではないですね。

 

数回はDFの後に心が折れて思い切り叩かれて失点していましたが、今の持ち駒(実力)を最大化して勇気を持って攻めの2ndをよく打っていましたね。

 

リターンも互いに恐ろしい程に打ち込んでいました。ここでも1球目の勝負。

 

まるでボクシングのような試合展開でした。

 

強い相手とやると、更に強くなる

そして、数少ないイーブンの状態の時は「どっちが中に入れるか」の勝負。ここでは錦織君の勇気と強さが勝っていたように思います。

 

特に2ndSetは圧巻でしたね。1stSetで150%のジョコビッチの攻撃を受け続けでも土俵を割らなかった。

 

総攻撃をしかけてクリーンヒットしているのに「じゃあ、反撃ね!」とまだ上げ幅があるように相手にプレッシャーをかけ、実際にギアを上げコート内にどんどん入っていった辺りは、本当に覚醒したと言うか、人間離れしていたと言うか、圧巻でした。

 

この底の見えない不気味さにジョコビッチの自信が完全に崩壊していきました。

 

敗因は勝ちびびり

3rdSetの1stゲームで15-40のダブルブレイクポイント。

ここで、久しぶりに「勝ちびびり」が出たように思います。

 

しかし、15-40から2本連続ブレイクポイントを逃した事ではなく、本当のポイントは15-30から15-40にしたポイントにあった。

 

このポイント、これまでのように(ゾーン状態で)球威で圧倒して勝ち取ったのではなくて、バックハンドで遅く高く弾むスピンボールジョコビッチのタイミングを外すという「技巧」で獲得したものでした。

 

これはジョコビッチより明らかにゲームが見えているから打てたショットなのですが、反面、精神的に優位に立っている事を自覚してしまい、余計な事を考える状態になってしまった。

 

これまでのように挑戦者モード、1球への集中モードではなくて、先と展開を冷静に考える状態に戻ししてしまいましたね。

 

これが「勝ちびびり」の正体。

 

 

もしもジョコビッチの戦闘モードがもう少し高いままで維持されていれば、「勝ちびびり」に入る事無く、戦闘モードで押し切っていたと思います。

 

しかし、相手が相対的に「弱く」なってしまったので、錦織君のゾーンも解けてしまった・・・。

 

天才的で特殊な感性を持つプレイヤーには多いですよね。

 

そして、最後は心のタンクが空になった、消耗しきっていて、もう戻せなかった。

 

総合力vs破壊力

トップの状態の破壊力で言えば錦織君の方が少し勝っていることは全世界に証明できたでしょう。

 

武器のバックハンドのダウンザラインもほぼ封印していたのも、ジョコビッチのカウンターを警戒してのもの、または遅いアリーナの特長にアジャストしたものかもしれませんが、強さの背景にある冷静な戦略性も見逃せません。

 

しかし、試合を通して必ずあるアップダウン、そこを悪いときを含めた総合力ではやはりジョコビッチが1枚上手だったということですね。

 

この「下げ」の時のコントロールが今よりもレベルアップすれば、本当にグランドスラム優勝、世界No.1が見えてくると思います。

 

 

最高の試合だった!

それにしても、スコアからは想像もできない本当に本当に最高の試合でした!

 

これは歴史に残る名勝負です。

 

絶対王者」を追いつめさせたら錦織君は世界一ですね!(^^

 

マイケル・チャンとはまた違って、真正面から相手の長所をぶち怖し、「更に上のもの」を見せつけて、どんどん混乱させていってしまいます。

 

こんな相手とやりたく無いでしょうね・・(^^;;

 

2014年の全豪、マドリードナダル戦も今回と似た雰囲気がありましたが、2015年シーズンは是非ともナダルから初勝利し、グランドスラム優勝を勝ち取って欲しい!!!

 

 

 

錦織くん、今シーズンは本当に本当にテニスを楽しませてもらいました!

ありがとうございます!(^^

 

 

 

そして、ATPツアーファイナル、フェデラー、バブリンカ、ジョコビッチの残り2試合をリラックスして楽しみたいと思います。

 

 

追記

インビューでジョコビッチ戦いについて語ってくれていました。

やはり?こういう事だったんですね。奥深いです。

 

 

・ツアー・ファイナルズを経験して
「大きな舞台でトップの8人しか1年の最後に残れない大会で自分のテニスがしっかりできて、プレッシャーだったり、大きな壁にまた立ち向かい、乗り越えられたというのは自分の成長を感じます。」

「ジョ コビッチに最後、自分の力が出せず、気持ちの部分で少し揺らいだので、そういうのもいいレッスンというか、経験となってこれから活きてくると思うので、も ちろん負けたことは悔しいですがそこからしっかり敗戦を忘れず、学べたこともあるのでこれからに活きてくると思います。」

ジョコビッチとの準決勝について
「1 セット目は何も出来ず、こんな選手に勝てるのかというくらい圧倒されて、2セット目は少しのチャンスをリスクを負って攻めて、相手が少し硬くなったところ を一気に追い詰めて2セット目は取れて、3セット目、1ゲーム目もいい流れで入りましたけど、そこで一瞬相手がナンバー1のジョコビッチで、自分が何かし ないと勝てないのではないかと自分にプレッシャーをかけてしまいました。そこからミスが続きました。」

「そういう場面でも平常心でいられる、相手の選手を過大評価しないようにしないといけないと思いました。」

 

 

http://news.tennis365.net/news/today/201411/102601.html